【現地レポ】上海で働く日本人たちのオフの過ごし方

 

上海で働く日本人たちのオフの過ごし方を紹介してゆきたい。

 

■歴史散策
上海は歴史好きにはたまらない街だそうだ。街のあちこちに歴史的建築物やそのエピソードが数多く残されている。歴史散策はひとりでもいいし、仲間たちと一緒でも面白い。毎回、テーマを決めて歴史的な場所を散策するが、ちょっとしたタイムスリップを感じられることが何より楽しいという。また、散策の様子を写真とともにブログにアップする作業も楽しみのひとつだという。

 

■写真撮影
写真愛好家にとって、上海は素材に溢れた街だ。歴史的建築物だけでなく、新しい建築物も面白いそうだ。ある方は、数年がかりで環球金融中心の建築過程と周辺の風景の変化を撮影してきた。古い町並みと新しい街並みのコントラストは、中国のカメラマンも取り組んでいるテーマだそうだ。上海では常に何かのイベントが開催されているが、その様子やそこに集まる人々も絶好の素材になるそうだ。

 

■芸術鑑賞
上海は芸術鑑賞の機会が豊富だ。ある古典音楽のファンは、既に50回以上も上海でオーケストラを鑑賞したという。ある方は上海で初めて京劇鑑賞を見て以来ファンになり、以降、足繁く劇場に通っている。そのほかにも、バレエやオペラ、話劇の公演も多く、芸術イベントが豊富だ。美術館や個展開催も多いが、散歩の途中でちょっと画廊をのぞいてみるだけも芸術的な気分に浸ることができるという。

 

■異業種交流会
上海では異業種交流会が活発に開催されている。ある異業種交流会では定期的に勉強会&食事会を開催している。勉強会の講師を務める幹事は会員の持ち回りで、毎回、それぞれの業界のプロの話を聞くことができるようになっている。勉強会の後は、幹事のお薦め店で食事をしながら交流を深めているという。異業種交流会だけでなく、業界ごとの勉強会や研究家もある。このような交流会では、参加者同士のビジネスに繋がることも多い。

 

■語学学習
週末を利用して中国語を勉強する日本人は多い。平日は仕事優先で、時間的にも体力的にも厳しいため、週末に中国語学習は必然かもしれない。勉強の方法はスクール派と家庭教師派に分かれるが、いずれも自腹で熱心に勉強されている。ある駐在員の方は上海に赴任してから中国語を勉強し始めたが、帰任までにHSK8級に合格することを目標にしている。中国語はビジネスツールとして不可欠だが、上海滞在中にできる個人のスキルアップとしては最適だろう。

 

■スポーツ
上海のスポーツ・インフラはかなり整備されており、スポーツを楽しむ日本人サークルも充実している。ほとんどのスポーツで日本人チームやサークルが存在している。日本人野球チームはレベルが高く、毎年中国のプロ野球チームと交流戦を行っているそうだ。ある方は日本人ソフトボールチームに参加し、月2回の割合で活動しており、上海の女子代表チームと練習試合をしたこともあるとのこと。日本人少年野球チームの監督やコーチを務めている方もいる。また、ある方は日本人ドラゴンボートのチームに参加し、地元の大会にも出場しているという。オフのスポーツは、ちょっとした国際交流にもなっている。

上海で働く日本人たちは、それぞれのスタイルでオフを過ごしている。ここで紹介したのは一部分だが、有意義なオフを過ごすことがストレス、プレッシャーの解消、心身のリフレッシュに役立っていることは間違いないと言えるだろう。