面接者数と採用者数の適正バランスについて
「これまで何十名も面接したけど、なかなか人材を採用できない。」
ある企業を訪問した際、採用担当者から伺ったお話です。
実はこの企業だけではなく、これまでにも多くの企業から同様のお話を伺っています。
もちろん、個々の募集情況によって採用の難度は一定ではありませんが、面接を実施する目的はあくまでも採用ですので(注)、面接者数の割に採用者数が少なすぎるという情況は早めに改善したいところです。
次の簡単な公式から面接者数と採用者数の適正バランスを分析することができます。

比率が大きい ⇒ 人選の幅が狭い、採用者の質が比較的低い。(面接者数を増やす)
比率が小さい ⇒ 人選の幅が広い、採用者の質が比較的高い。(面接者数を減らす)
実際の採用業務においては、面接者数と採用者数のバランスを調整するポイントとして書類選考があげられます。
書類選考の基準を明確にし、面接者数をコントロールするだけでも、大きな改善が見込めるはずです。また、面接合格者の入社率が低い場合には、募集内容や採用条件、面接方式などを見直す必要もあるでしょう。